太っているのは夜中のミルクが原因ですか?(生後7ヶ月)
生まれたときは体重2772g、身長48cmでちょっと小さめだったのですが、7ヶ月の現在は体重9500g、身長67.5cm、カウプ指数20.8のおでぶちゃんになってしまいました。
産後しばらくはおっぱいとミルクの混合でしたが、その後はミルクのみ、今は2回食とミルクを与えています。
離乳食はよく食べ、食後のミルクは100ml以内で、夜中のミルクと合わせると1日にだいたい680ml程度飲んでいます。
夜中のミルクは太ると聞くので、できればやめたいのですが、飲まないと寝てくれないので、なかなかやめられない状態です。
夜中のミルクの量はいつも160ml。
これが太る原因なのでしょうか?
1歳未満で夜中のミルクが太る原因になることはありません。
最近は、カウプ指数はあまり使われていません。 それより、母子健康手帳の発育曲線を参考にしてください。 体重曲線の枠の中に入っていれば、問題ないでしょう。
1歳を過ぎて歩くようになるとエネルギーを使うようになって、それまでどんなにぽっちゃりしていた子でも体が締まりやせてきます。
1歳未満で夜中のミルクが太る原因になることはありませんし、ミルクの量もけっして多いわけではありません。 離乳食が進んで満腹感が感じられるようになれば、ミルクの量も自然と減りますから、今はこのままでいいでしょう。
ただ、肥満体質の家系の場合は遺伝的に細胞が栄養を取り込みやすく、肥満になりやすい傾向はあるようです。
【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。