
季節の変わり目や雨や曇りの日、梅雨の時期などに、様々な体調不良が出る病気です。
症状としては、頭痛、腰痛、肩こり、関節痛、低血圧、めまい、筋肉痛、食欲不振、うつ病、蕁麻疹、吐き気と様々で、また喘息発作にも影響します。
原因は、気圧の変化や、湿度、気温の急激な変化で、自律神経が乱れ、様々な体調不良を引き起こします。特に日本では、梅雨の時期に起きやすい病気のひとつです。
内耳が気圧の変化を感じ取り、高湿度や寒暖差、気圧の変化を自律神経に伝えることで、自律神経のバランスが崩れ体調不良を起こします。気分が悪い時は、耳をマッサージすると効果があると言われています。また、血流を促して体温を上げることにも効果がありますので、軽い運動や入浴もおすすめします。
特に風邪をひいた訳でもなく、体がだるい、頭が痛いなどの症状が出た場合は、無理せずに体を休めることが一番です。頭痛や吐き気など、症状に合わせてお薬を処方いたしますが、あくまでも症状を抑える対症療法です。
気象病に効く西洋薬はなかなかありません。冷えを温めたり、逆に熱感を和らげたりするのには血行を良くする薬草をブレンドした「漢方薬」が効果が有ります。健康保険の適応がある漢方も種類が多いので、高価な漢方でも自己負担が比較的少なく処方が可能です。
当クリニックは日本東洋医学会認定専門医なので、ご希望の方はお問合せ下さい。

【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。