2260gで生まれた息子は心臓に雑音があり、産後すぐに検査をしてもらいました。その結果、肺動脈弁狭窄症と診断されましたが、機能的には問題ないということで退院。次の健診で心雑音があれば、超音波で検査することになりました。
この病気は自然に治るものなんですか? 治らない場合、どのような治療をするのでしょうか?もうすぐ一ヶ月になりますが、保健婦さんには体重の増えもいいと言われています。
軽症の場合は様子を見るだけで大丈夫。成長するにつれ自然に治るでしょう。
肺動脈弁狭窄症は、心臓から肺へ血液を送る動脈の弁が狭い病気です。
症状には程度がありますが、この子の場合は軽症のものでしょう。成長して体が大きくなるにつれ、心臓も血管も太くなって自然に治る可能性が高いと思います。
体重の増えもいいということですから、このまま様子を見守ってください。
重症の場合は、体重の増えが悪く、皮膚や粘膜が紫色になるチアノーゼなどの症状が見られることもあります。
治療としては、血管にカテーテルという管のようなものを入れ、その先につけたバルーンをふくらませて弁を広げる処置をしますが、よほど重症の場合のみしか行いません。

【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。