
(生後5か月の赤ちゃん) 生後すぐに上の子の風邪がうつってしまい小児科を受診しました。 今でも月に1回は風邪をひいて診察をしてもらい、薬を飲んでいます。 毎回熱が出るわけではなく、鼻水やせきだけで治まることもあり、そのときによって症状は違います。 上の子も風邪にかかりやすく、きょうだいそろって風邪に対する抵抗力が弱いのではないかと心配です。 風邪をひきにくくするにはどうすればいいのでしょうか?
赤ちゃんは何度も風邪をひいて抵抗力をつけ、大きくなっていくものです。
これはひよこママたち共通の悩みでしょう。
風邪の原因はご存知のようにウィルス。
ウィルスは空中にいつもいて、赤ちゃんは言ってみればウィルスのシャワーを浴びて大人になっていくのです。
風邪のウィルスは何百種類もあります。
ひと口に風邪といっても、毎回違うウィルスによって風邪をひき、治るごとにそのウィルスに対する抵抗力をつけていくわけです。そう考えると、早いうちに風邪をひいて抵抗力をつけておけば、大きくなった時風邪をひきにくくなるという考え方もできるのではないでしょうか?
きょうだいがいたり、保育園に行っていれば、その分、風邪のウィルスに触れる機会が多くなるのは当然のこと。 風邪をひくのはしかたないことと割り切って。 とはいえ、風邪をひいて苦しそうな赤ちゃんを見るのはつらいものです。 きちんとケアして早く治してあげましょう。

【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。