風邪をひいたら、とにかく温かくして寝かせていますが・・・

頭は冷やして、足は暖める「頭寒足熱」が基本です。
風邪をひいたときは、温かくするだけではダメです。
熱がある時は温かくしますが、ピークに達したら、頭とわきの下を冷やして薄着にし、足は靴下を履かせて温かくします。タイミングを見計らって頭寒足熱を実践しましょう。 また、わきの下を冷やす時は、タオルに氷冷剤を包んだものがおすすめです。
お風呂に入っても大丈夫でしょうか?

体の状態によってはお風呂に入ってもOKです。
風邪をひいたとき、お風呂は絶対ダメ、というのは間違い。 風邪をひいていても、顔色がよく、食欲もあるときは、お風呂に入り冷えないようにして寝れば問題ありません。
ただし、熱がある時は、体力を消耗してしまうので、入浴は避けてください。 熱がなくても、下痢や吐き気が伴うときは、入らないようにしましょう。
水をたくさん飲ませていますが・・・

温かい湯やお茶を点滴するイメージで水分をたくさんとりましょう。
風邪をひいた時に水分をたくさんとるのは正解です。 発汗作用や利尿作用が促進されます。ビタミンなどが入っているミネラルウォーターも便利です。冷たい水だと吐き下してしまうことがあるので、体温程度のお茶や白湯がおすすめ。 「口から点滴」というニュアンスで、ひとくちずつ、ゆっくりと飲ませましょう。

【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。