風疹は妊婦がかかると胎児に多大な影響が出ることがわかっています。妊婦に感染させないためにも、社会人としての大人の抗体検査や予防接種などは必須です
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた全国の男性を対象とした、風しん追加対策事業(第5期定期接種)が始まりました。詳しくは、こちらのパンフレットをご覧下さい。
これとは別に、横浜市では19才以上の妊娠希望の横浜市民(男女問わず)を対象にした「横浜市風しん対策事業」を行っています。詳細はこちらをご覧下さい。何れも当クリニックで対応可能です。風疹の流行と先天性風疹症候群の発生を抑えるためぜひご活用下さい。
現在風しん感染者の94%が成人で、男性が女性の3.9倍多く、男性は30~40代、女性は20~30代が中心です。予防接種歴なし、あるいは不明者が何と全体の91%を占めています。
特に30代から50代の男性(過去に風疹ワクチンを 接種する機会を逃している可能性がある世代)やこれから妊娠を希望される方々には ぜひお薦めしたいと思います。
【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。