1.うがいをさせる
顔の中で、外と体内をつなぐもっとも大きな部分が口。風邪のウィルスは口にも、のどにもついているのでうがいをさせるのは効果的です。外から帰ったら欠かさずに!
2. 外から帰ってきたら手や顔を洗わせる
手を石鹸で洗ってもなかなか消毒はできませんが、ウィルスはホコリや土に含まれているので、それらを落とすには有効。目からもウィルスが入るので、顔を洗うのも忘れずに。
3. 十分な睡眠をとらせる
疲れがたまることが免疫低下の原因になるので、十分な睡眠をとって体をよく休めることが大切。子どもはあまり夜更かしさせずに、親も早寝を心がけてください。
4. 人ごみの中にむやみに連れて行かない
デパートや満員電車の中など、人ごみにはさまざまなウィルスがあふれています。風邪をひいている人からうつる可能性もあるので、なるべく人ごみは避けましょう。
5. 規則正しい生活をさせる
毎日3食をしっかり食べ、栄養をきちんととるのは丈夫な体つくりの第一歩。 とくに朝ご飯はきちんと食べさせること。親もいっしょに規則正しい生活を送りましょう。
6. 栄養管理をしっかりする
ねぎやしょうがなど、体を温める食材や、上質のたんぱく源を普段から積極的に食べさせましょう。免疫をつくるリンパ球や白血球は栄養があると強くなります。
7. 適度に運動させる
適度に運動すると、生体のバランスがよくなり、免疫細胞が活性化します。小学生が毎日ランドセルを背負って通学するのは、実はとてもいい運動になっています。
8. 子どもの寝る部屋を乾燥させない
風邪のウィルスは乾燥を好み、湿度に弱いものがほとんど。暖房で乾燥しがちな部屋に加湿器を置いて、適度な湿度を保ちましょう。加湿器は粘膜の乾燥を防ぐのに効果的です。
9. タバコの煙を吸わせない
タバコの煙を吸うことで粘膜が弱くなり、防御反応も衰えます。タバコを吸う人は吸わない人に比べて未熟児などが生まれる確率が高くなるという報告もあるので注意を。
こどもとたばこの影響について詳しくはこちらもご覧ください。
10. マスクをさせる
ウィルスをサッカーボールにたとえると、マスクの目の大きさはなんと国立競技場。だからそれ自体は簡単にマスクの目を通ってしまいますが、ウィルスはたいてい涙や鼻水にからんで出てくるので、マスクでブロック可能。中のガーゼを濡らすと保湿効果も。
【この記事を書いた人】医学博士 中野康伸
横浜市生まれ、自治医科大学卒
・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・日本東洋医学会専門医
横浜市港北区で小児科専門医として、地域に根差した診療を行っています。「病気・症状何でもQ&A」のコーナーでは、一般の方にも分かる最新の医学知識や予防接種の情報、育児・発育の心配な事、救急時の対応など、様々なトピックを掲載しています。