最新の医療情報
〇寒暖差などで、鼻炎、喘息、アトピーなどのアレルギー症状で悩んでいる患者さんの来院が増えています。原因は、高温多湿を好むダニが春先に増えるからだといわれています。軽い症状でも早めに治療し、重症にならない様に気をつけましょう。ダニアレルギーにも舌下免疫療法があります。環境整備などのダニ対策がなかなか難しく、体質から根本的に治してみたい方には「ダニの舌下免疫療法」がお勧めです。スギの免疫療法とは違って、いつからでも出来るので、興味のある方は、いつでもご相談下さい。
〇水痘(みずぼそう)が流行しています。ワクチン株ではなく、野生株(市中にいる株)の感染(ブレークスルー水痘といいます)のようなので、ワクチンを接種していても感染してしまう恐れがあります。早期に治療可能ですので、原因不明の発疹が出てきたらご連絡ください。
〇溶連菌が流行中です。喉の痛みと微熱、発熱を特徴とする病気です。春先から初夏に流行し、飛沫により感染が拡大していきます。溶連菌はインフルエンザと異なり、細菌なので適切な抗生剤を使えば治療する事が出来ます。発熱を伴わないちょっとした咽頭痛でも、検査をすると陽性になることがあるので、症状がある方は早めの受診をお勧めします
〇感染性胃腸炎:ノロウイルスと思われる胃腸炎が、また各地で流行し始めています。急な嘔吐に始まり、食欲不振、下痢、腹痛などかなり辛い症状が出ます。嘔気を抑え、消化不良を穏やかにして、速やかに体調を整える効果的な治療法があります。保険で処方出来る漢方薬も良く効きます。上記のような症状のある方は、御相談下さい。
〇マイコプラズマ感染症は、なかなか治らない「長引く乾いた咳」が特徴な病気です。また、気管支炎、肺炎もよく起こします。発熱の有無にかかわらず、重症化すると入院が必要になることもあります。以上のような症状があったらお早めにご相談下さい。マイコプラズマは、抗生剤が有効な感染症です。
〇手足口病、リンゴ病は、飛沫感染でうつる病気です。予防手段は手洗い、うがいです。十分な休養で免疫力を高めることも大切です。手足口病は、年齢が低いほど発疹が重症化する傾向があります。また、リンゴ病は時々長期の微熱、関節痛を訴えます。両方とも症状を和らげる方法はありますので、ご心配な方は一度ご相談下さい。
〇新型コロナは、発熱、下痢、嘔吐など一見ウイルス性胃腸炎の様な症状を起こします。また、熱もないのに、かなり喉が痛いだけでも新型コロナに感染している可能性があります。感染経路はほとんど不明です。気になるときは、受診されて検査を受けることをお勧めします。検査後、ゾコーバなどの特効薬を処方することもできます。