デュピクセントは、「注射するタイプの新しいアトピー治療薬」 です。
ステロイドのように炎症を直接抑えるのではなく、
アトピーの原因となる「免疫の過剰反応」を根本からコントロールする薬です。
どんな働きをするの?
アトピー性皮膚炎では、体の中で「IL-4」と「IL-13」という物質が炎症を引き起こしています。
デュピクセントは、この IL-4とIL-13の働きをブロック することで、
- 赤み・湿疹
- 炎症
などのかゆみを長期間おさえる効果があります。
使い方(投与方法)
皮下注射(おなかや太もも、腕などに打つ) で使います。
- 最初に2本(600mg)を打ち、
その後は 2週間ごとに1本(300mg) 打つのが一般的です。 - 自己注射もできます。
クリニックで練習、トレーニングする必要があります。
効果(どんな変化がある?)
臨床試験や実際の使用で、以下のような効果が確認されています。
- 数週間で かゆみが軽くなる
- 皮膚の 赤み・湿疹が改善
- 睡眠の質が上がる
- 長期的に ステロイドの使用量を減らせる
個人差はありますが、3か月ほどで効果を実感する人が多いです。
副作用・注意点
ごくまれにアレルギー反応
重い副作用は少ないとされていますが、目の症状には注意が必要です。
症状が出たらすぐに医師に相談しましょう。
保険と費用
保険、小児医療証が適用 されています。
3割負担の方で、1回あたり約16,000円前後ですが、高額療養費制度を使えば、さらに負担を減らせますので、詳しくはご相談下さい。
治療を始めるときの流れ
① 医師との相談・検査
以下のようなことを医師が確認します。
- アトピーの症状の重さ
- 今まで使ってきた薬(ステロイド・プロトピックなど)
- 合併症やアレルギーの有無
必要に応じて血液検査をして、デュピクセントが合うかを判断します。
初回投与(病院で注射)
最初は 医師が注射します。
副作用や体調の変化がないかを確認します
③ 自己注射の練習(ご希望の方)
効果が続くと判断されたら、
自宅で自分で注射できるように練習します。
- 看護師が注射の仕方を指導
- 注射する部位(お腹・太ももなど)や、針の角度などを学びます
④ 定期的なフォロー
- 1~3か月ごとに通院して皮膚の状態をチェックします。
- 効果が安定していれば、長期間続けて使うことも可能です。
他の治療との併用について
デュピクセントは「単独」でも使えますが、多くの場合、他の治療と併用して使います。
よくある質問(Q&A)
Q1. いつまで続けるの?
皮膚が安定しても、医師の判断で数か月~1年以上続けることがあります。
やめると症状が戻る人もいます。
Q2. ステロイドを完全にやめられる?
多くの人で使用量を減らせますが、完全にゼロにできるかは個人差があります。
Q3. 子どもでも使える?
日本では6歳以上から使用が認められています(体重によって量が変わります)。
