水いぼはウイルスが原因で、数が増えたり、かゆくなったり、広がったりするので、早期に治療を考えましょう。
最近よく使われるのが① M-BFクリーム と ② ワイキャンス です。この2つは「治し方の考え方」がかなり違います。
M-BFクリームとは
M-BFクリームは「やさしく、時間をかけて治す」タイプの治療です。
- 家で毎日ぬるクリーム
- 痛みはほとんどない
- 水いぼをピンセットで痛い思いをして無理に取らななくても良い
このクリームは、ウイルスを直接壊すというより、肌の状態を整えながら、銀イオンを使って体の治癒力で水いぼを治すイメージです。
そのため、効果が出るまでに 数か月はかかり、すぐに水いぼが消えるわけではありませんが、痛くないので子どもがストレスを感じないで治せるという大きなメリットがあります。。「数が多い」「痛い治療は避けたい」「こどもにストレスを感じさせたくない」そんな場合に向いています。
ワイキャンスとは
ワイキャンスは日本でも正式に承認された水いぼ治療薬で「反応を起こして一気に減らす」治療です。伝染性軟属腫(水いぼ)の治療薬として、2歳以上の子どもと大人に使える薬です。
- 水いぼ1つ1つに、医師が薬を直接塗る
- 数時間〜翌日に赤みや水ぶくれができる
- その後、かさぶた→自然に剥がれる過程で水いぼがなくなる
無理に削ったり、ピンセットで取ったりしません。
使い方(治療の流れ)
- 医師が塗布
- 指示された時間(例:当日〜翌日)で洗い流す
- 3週間ほど間隔をあけて、必要なら繰り返す
※自宅で勝手に塗る薬ではなく、あくまでもクリニックで治療します。
つまり、あえて皮ふに激しい反応を起こして、水いぼを破壊して外に出す治療です。
そのため、塗布部位が赤くなる・水ぶくれができる・痛みが出るなどの副反応が起きます。しかし、効果は比較的はっきりしており、数週間〜数か月で減っていくことが多いのが特徴です。
痛み・副作用は?
塗った部分に赤み/水ぶくれ/ヒリヒリ感/かゆみが出ることありますが、これらは薬が効いている反応で、多くは一時的です。しかし、強い痛みが出る子も時々いますので、その場合は医師に相談してください。「できるだけ早く減らしたい」「通院してでもしっかり治したい」という場合に選択される可能性があります。
2つの治療の考え方の違い
とても簡単に言うと
- M-BFクリーム
→ 「刺激を与えず、自然に治る力を後押しする」 - ワイキャンス
→ 「ある程度強い反応を起こして、物理的に水いぼを消滅させる」
どちらが「良い・悪い」ではなく、子どもの年齢・数・広がり方・痛みへの強さで向き不向きが変わります。
どんな子どもにどちらが向いているか
M-BFクリームが向いている子ども
① 痛みに弱い・怖がりな子ども
- 注射や処置を強く嫌がる
- 診察台に乗るだけで泣いてしまう
痛みがほぼないので、精神的ストレスが少ないです。
② 水いぼの数が多い子
- 10個、20個以上ある
- 胸・お腹・背中など広範囲にある
1個ずつ処置する治療は大変なので、家でまとめてケアできるM-BFが現実的。
③ 多少時間がかかってもOKな子・家庭
- 「すぐ消えなくてもいい」
- 「毎日ぬるのは苦じゃない」
効果はゆっくりですが、生活を乱さず続けられるのがメリット。
④ かゆみが少ない/掻き壊していない子
- 水いぼはあるが炎症が強くない
- 掻いて出血することはない
急いで取る必要がないケース。
ワイキャンスが向いている子
① できるだけ早く治したい子
- これ以上増えるのを防ぎたい
比較的早く数が減るのが最大の強み。
② 水いぼが増え続けている子
- 気づくと増えている
- 兄弟や周囲にうつりやすい
反応を起こして、ウイルスごと排出する治療が合う。
③ ある程度の痛み・不快感に耐えられる子
- 小学生くらい
- 「ちょっと痛いけど頑張れる」
水ぶくれや赤みが出ることがあるため。
④ 数がそこまで多くない子
- 数個〜十数個程度
- 部位が限られている
医師が1つずつ安全に処置します。但し、時間はかかります。
実は「途中で切り替える」ことも多い
意外と多いパターンとして、最初は M-BFクリームを使用し、減らない・増える場合には ワイキャンスに変更する場合もあります。または大きいもの・目立つものだけワイキャンスを使用し、残りはM-BFでケアという併用・段階的治療も可能です。
最後に大事なこと
水いぼは、命に関わらないウイルス病ですが、日常生活で本人だけでなく、周りの子どもや大人が気にすることも多く、本人もストレスを抱える病気です。水いぼが出来て、どちらの治療が子どもに合っているのか迷ったら、そのまま放置せずに一度御相談下さい。
