小児アレルギー専門の指導が一番です!

気管支拡張効果のあるβ2刺激剤(メプチン、ベネトリン等)をインタールなどと共に吸入し、経口アレルギー薬を内服しつつ、キサンチン製剤(テオドール、テオロング等)を併用し、症状に応じてステロイドの吸入(ベコタイド、フルタイド、アルデシン等)を併用していきます。 一昔前に比べ、ステロイドを長期的に内服しなければならない例は減少しました。

薬の副作用について、近年その真意を疑いたくなるような過大なマスコミ報道が目に付きますが、根拠の希薄な情報に振り回されることなく、きちんと勉強している知識の豊かな医師の管理の元に通院していれば恐れることは何もありません。
特に小児の喘息の半分以上は基本的な治療さえしていれば、大人まで持ち越すことなく軽快、治療していくのも事実です。
今後の課題
今、小児アレルギー学会では、乳児喘息の増加と思春期喘息の管理の難しさが話題になっています。
乳児喘息 の増加の理由は全くわかりませんが、ウィルスなどの気道感染(いわゆるカゼ)が引き金になっていることが大いに関係ありそうなので、気温差の激しい梅雨時や秋口は特に注意が必要です。
思春期喘息の増加については、小児も年令が長ずるにつれて青年となり、医療機関を受診したがらなくなって、ハンドネブライザーを安易に多用するなど、医師の指示に従わない若者が増えているという社会問題のことです。
医師の指示に従わない誤った使い方は、どんな薬でも命取りになりえることは肝に銘じておきたいものです。