子宮頸がんワクチン

横浜市では、平成23年2月から平成25年3月まで、中学・高校生の女子を対象に、子宮頸がん予防ワクチンの接種費用助成を行っており、 平成25年4月からは予防接種法に基づく定期予防接種となりましたが、因果関係は不明ながら、接種後に持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告され、同年6月14日に厚生労働省が接種の積極的勧奨を差し控えて以降、横浜市でも接種をお勧めしていません。
現在、市内でも同様の症状に関するご相談をいただいています。

過去に子宮頸がん予防ワクチンの接種を受け、現在、持続的な痛み(筋肉痛、関節痛、皮膚の痛み、頭痛など)やしびれ、脱力、手足の不随意運動など、何らかの症状がある場合は、市の相談窓口までご相談ください。 

健康福祉局健康安全課(相談窓口)045-671-4190 
平日:8:45~17:15

また、横浜市から「子宮頸がんワクチンの接種を検討されている方へ」のリーフレットがありますので、詳しくはこちらをお読みください。

ワクチンの接種を希望する場合

●対象:小学6年生~高校1年生相当

十分な免疫をつけるために、合計3回接種します。特に重篤な副反応が出ることはありませんが、注射した部分がはれたり、かゆくなったりする他に、10%程度の発症率ですが、吐き気やおう吐、下痢、発熱、めまい、湿疹、息切れ、動悸などの副反応があらわれることがあります。

横浜市から「子宮頸がんワクチンを受けた後の注意点」についてのリーフレットがありますので、気になる副反応についてはこちらをお読みください。

ワクチンを受けるに際し、13歳以上のお子さまでも原則保護者の同伴が必要ですが、保護者の同意が事前に得られた場合は、「保護者の同伴なしでも」接種できます。

接種時には、母子健康手帳の他に、横浜市に住所があることを確認するため本人・保護者の健康保険証や運転免許証、学生証等をお持ち下さい。

また、子宮頚がんワクチンの接種の際、親の同意署名があり、一度予診票をクリニックに取りにこないと出来ませんが、保護者の都合で同伴できない場合、予診票は横浜市保健所のホームぺージからもダウンロードすることができます。それも使用可能とします。

全ての女性の80%が一生のうち一度は感染するHPV

子宮頸がんとは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるガンです。日本では年間約15,000人が発症し、約3500人が死亡しています。初期症状はほとんどなく、発見が遅れると、子宮を全摘出しなければならないため、妊娠や出産ができなくなってしまいます。

子宮頸がんの原因となるのが、HPV(Human Papillomavirus;ヒトパピローマウィルス)と呼ばれるウィルスへの感染です。これは、主に性交渉によってヒトからヒトへ感染します。特別なウィルスではなく、性交渉がある人なら、誰でも感染するリスクがあります。多くの場合は、HPVは自然に膣外に排出されるのですが、10%前後の確率で留まり、細胞内に入り込んで悪性化し、ガンを発症します。HPVの中でもガン化するリスクの高い型(発がん性のあるハイリスクHPV)には、13~15種類の型がありますが、全世界的に感染率とガン発症率が最も高いのが、16型と18型です。この2つの型への感染を予防できるのが「子宮頸がん予防ワクチン」です。ワクチンを接種すれば、性交渉による16型と18型への感染を100%防止することができます。

2009年に日本でサーバリックスが発売されましたが、2011年8月には、尖圭コンジ ローマの原因となる6型や11型も予防できるワクチン「ガーダシル」が発売されまし たこのワクチンを接種すれば、子宮頸がんのリスクとなる16型と18型だけでなく、尖圭コンジローマへの感染を100%防止することができます。

子宮頸がんは、ワクチンと定期検診で予防できる病気です

子宮頸がんを予防できるワクチンは、すでに全世界80カ国以上で承認され使用されていますが、日本でも2010年1月から接種することが可能になりました。10歳以上の全ての女性が対象ですが、優先接種対象者は11~12歳の女子です。これは子宮頸がんの原因となるHPVが性交渉によって感染することから、初交前の接種が最も効果的なためです。子宮頸がんワクチンを接種すれば、発がん性の高いHPVへの感染や尖圭コンジローマの原因となるウィルスへの感染をを100%防ぐことができます。また、すでにお子さんをお持ちのママたちでも、新たにHPVに感染するリスクをなくすことができますので、今からでも遅くはありません。

サーバリックスのワクチンを受ける場合

サーバリックスのワクチンは、初回接種、その1ヶ月後に2回目、初回から6カ月後に三回目を接種します。

サーバリックスは、16型と18型のHPVには絶大な効果を発揮しますが、その他の発がん性のある型への予防効果はありません。

また、ワクチンを接種する前にすでに感染してしまっている場合や、すでに子宮頸がんを発症している場合に、病変を治療したり、がん進行を遅らせたりするような効果はありません。あくまで新たに16型/18型に感染するのを防ぐためのワクチンですので、ワクチン接種と合わせて定期的な検診が必要です。

ガーダシルのワクチンを受ける場合

ガーダシルのワクチンは、 6型, 11型, 16型, 18型のHPVへの感染を予防します。

サーバリックスとの違いは、尖圭コンジローマの原因となるウィルスへの感染を予防 できる点です。9歳以上、27歳未満の女性が対象で、合計3回接種します。

標準的 には、1回目の注射の2ヶ月後に2回目、その4ヶ月後に3回目を接種します。ただ し、緊急の場合は、1回目の注射の1ヶ月以上後に2回目、その3ヶ月以上後に3回目 を接種することも可能です。

【子宮がん検診】

20歳以上の女性を対象に2年に1回実施します。

頸部細胞診検査:1360円
頸部細胞診検査+大部検査:2620円

詳しくは、横浜市のホームページをご確認ください。

子どもたちに知ってもらいましょう

欧米では、小学校5~6年生くらいから学校でHPVや子宮頸がんについて教えています。またカナダやイギリス、オーストラリアでも同様に、教育関係者向けにHPVを紹介する資料を作成、提供したり、テレビや映画館などのメディアを通じて、ワクチン接種を勧告するメッセージを流すなど、女子が「がん予防」の重要さを早期に理解することを積極的に啓もうしています。

日本では、性教育に関して消極的な面があり、性感染症が原因となる子宮頸がんについては、必要以上に話題にしない風潮がありますが、これからは医療従事者だけでなく、マスメディアを使って、より多くの女性にワクチンの効果を知ってもらい、「子宮頸がんは予防できる病気だ」ということを理解してもらうことが大切です。