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よくある質問集
 
新型インフルエンザ(東南アジア、中国で流行中のH5N1,H7N9)

季節性のインフルエンザには、毎年流行が予測されるウィルス型に対するワクチンが作られていますが、このワクチンを接種しても感染してしまうのが、新型インフルエンザと呼ばれます。基本的には、鳥類にしか感染しないウィルスなので、季節性のインフルエンザワクチンには含まれないのですが、まれに鳥の排泄物や死骸などから人間に感染することがあり、それがヒトからヒトへと感染し始めると、予防する手段がないので厄介です。現在、H5N1型とH7N9型が中国でヒトからヒトへ感染していることが報告されています。

 

出典:厚生労働省

インフルエンザの株

蚊インフルエンザは、インフルエンザウイルスの表面にある2種類の糖たんぱく質であるヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)、さらにHには16種類の亜型(数字の部分)、Nには9種類の亜型があり、それらを組み合わせてH5N1、H1N1、H3N2などの名称で分類されます。今年流行が危惧されているのは、現在東南アジアや中国で流行中のH5N1型とH7N9型です。 H7N9型は、H7亜型のヘマグルチニンとN9亜型のノイラミニダーゼを表面に持つウィルスで、これまではH7型は鳥にしか感染しないとされてきました。しかし、2013年に初めて中国でH7N9型ウィルスがヒトに感染・流行したのをきっかけに、その後は毎年東南アジアや中国で流行しています。このウィルスは、突然変異したのちに高い病原性を獲得した新種のウィルスで、中国で報告された感染者の約4割が死亡しています。

 
予防するには?
残念ながら、現在、H5N1やH7N9ウイルスに有効なワクチンはありませんので、流行している地域への旅行は控えること、外出後の手洗い、うがいを習慣にすることが大切でしょう。

 
蚊が媒体となる重病

日本脳炎やマラリアは、蚊が媒介となって感染する病気です。日本国内での感染は、いまでも年間10名くらいみられます。毎年、日本脳炎ウィルスを持った蚊は発生しており、国内でも感染の機会はなくなっていません。また、日本脳炎の流行地域(朝鮮半島、台湾、中国、ベトナムなど)など海外へ旅行される方は、日本脳炎ワクチンの効果や副作用についての説明を受けた上で、接種を検討されることをお勧めします。日本脳炎の予防接種については、受付にご相談下さい。

 
蚊を予防するには?
蚊は、人間の出す二酸化炭素や汗の臭い、体温を感じ取って寄ってきます。人間の血を吸うのは、産卵期にたんぱく質を必要とするメスの蚊だけです。一般的に、お酒を好む人やO型の人が刺されやすいと言われていますが、様々な研究によってその理由も明らかにされています。例えば、O型の人の場合、赤血球を覆っている物質が花の蜜によく似ていることから、蚊が寄ってきやすいと言われています。またお酒を飲むと、アルコールを分解する副産物として二酸化炭素が生成されるため、蚊が反応しやすくなるという訳です。

蚊を予防する方法として、最もポピュラーなのは、虫よけスプレーですが、汗をかくと流れ落ちてしまい、5時間程度しか効果が持続しません。蚊の多い場所に出かける時は、数時間おきに塗りなおしたり、洋服に塗布したりすれば効果が持続します。また最近、電気式蚊取り器を使う方が多くなりましたが、これは殺虫成分を電気熱で揮発させることで蚊の活動を弱らせるものです。同じく、蚊取り線香も殺虫成分を揮発させた煙にして蚊を弱らせます。殺虫成分は微量で人体には影響がないと言われていますが、室内で使用する場合には、つけっぱなしにせず、蚊がいなくなったら換気するようにしましょう。特に喘息やアレルギー体質のお子さんがいる場合は、蚊取り線香の煙で喘息発作が出たり、吐き気やめまいなどの症状が出ることがありますので、注意しましょう。
小さい赤ちゃんが居るご家庭では、最も原始的ですが、ベビーベッドの周りに蚊帳を吊るして赤ちゃんを保護するのが効果的だと思います。