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よくある質問集
 
過敏性肺炎
 

風邪をひいたわけでもないのに、なかなか咳が止まらない・・・喘息のように呼吸する時の音が「ヒューヒュー」言うわけでもない。痰がからまない渇いた咳がしつこく続く・・・といった症状はありませんか?もしかしたら、それは過敏性肺炎かもしれません。

 
過敏性肺炎とは?

過敏性肺炎とは、通常はアレルギーの原因(抗原)とはならないような「カビ」や「動物性たんぱく質などの有機物」(鳩やインコの排泄物、羽毛布団、羽毛のダウンジャケットなど)または化学物質を「繰り返し」吸い込むことによって、肺の奥にある肺胞(小さな袋状の部位)にアレルギー性の炎症を起こすことで咳がとまらなくなる病気です。

特に夏場に多く見られるのは、畳、クーラーや除湿器から出るトリコスポロンやアヒサというカビ(真菌)が空気中に排出されるからです。

 
他の長引く咳とはどう違うの?

ふつうの風邪を引いた場合は、通常くしゃみや鼻水、発熱を伴います。

気管支喘息やアレルギー性鼻炎の場合は、アレルゲンを吸い込めば、早くて10分以内に症状が出ます。

百日咳の場合は、2〜3週間経っても、しつこく咳が続き、息を吸い込む時に「ヒューッ」という音がする発作を繰り返す百日咳に特有の咳(レプリーゼ)が見られます。大人の場合は、抗生物質を服用すれば、次第に発作的な咳も収まって治癒します。

RSウィルスに感染した場合は、まずは鼻水から始まって、39度前後の発熱と咳が出ます。「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と呼吸する時に喘息のような雑音が聞こえて、喘息と勘違いする人がいますが、ほとんどの場合は8日〜15日で回復します。

ところが、過敏性肺炎の場合は、本来はアレルゲンにならない物質を長期間吸い込むことが原因なので、症状が出るまでに3〜8週間かかることがあります。旅行に出かけると症状が出なくなるのに、帰ってきたとたんに咳が止まらなくなるというのも重要なサインです。 自宅や職場など、長時間滞在する場所にさまざまな原因があるため、特定するのは難しいのですが、必要があれば胸部レントゲン検査を受けて肺の状況をチェックします。肺全体が曇りガラスのようになっていると、過敏性肺炎が疑われます。

 
治療法と環境の改善

まずは、ステロイド剤を使って炎症を抑える治療を行います。原因となる物質から隔離されることで症状は良くなるのですが、自宅に帰るとまた調子が悪くなった・・・と繰り返すことになります。根本的な原因を排除しなければ、ずっと薬を飲み続けることになります。

木造の古い家、湿気のこもりやすい浴室の場合は、常に換気してカビが発生しないように工夫するか、大掛かりなケースだとリフォームを余儀なくされる場合もあります。 エアコンはこまめにフィルダーを掃除すること、また加湿器は細菌やカビが繁殖しにくい加熱式を選んだほうがよいでしょう。

外出しているときは平気なのに、家に帰ると咳がとまらない・・など、思い当たる節がある方は一度ご相談ください。